一方、ソクランスキー先生は既に第一線を退いておられますが、現役時代は歯周病治療に抗菌剤を併用することを、研究しておられました。武居先生は、歯周病を徹底した歯磨き指導で治し、しかも長期的に安定した良好な経過をたどっている治療例を、ソクランスキー先生にプレゼンテーションしました。意外な答えが返ってきたそうです。歯周病微生物学の父とも言われるソクランスキー先生のお言葉は、非常に重いと言えます。当院では、薬を使用した歯周内科の効果を認めつつも、その応用を慎重に選択し、必要性の高い患者さんに限定して行っています。